外注前に、誰に何を伝える記事かを決める
最初に決めたいのは、対象読者と、その人が知りたいことです。あわせて、読んだ後に何を判断できるようになってほしいかを短い文章にします。キーワードだけを渡すよりも、記事で答えてほしい疑問まで伝えるほうが、依頼の目的が明確になります。
文字数は、その後に考える条件です。Googleが優先する文字数はありません。長さを先に決めるのではなく、読者の疑問に答えるために必要な情報を整理します。依頼先から文字数の提案を受けたときも、長いか短いかではなく、必要な内容が入るかを判断の軸にできます。
次に、新しい記事を作るのか、既存記事を修正する「リライト」を頼むのかを分けます。新しく答えを用意したいテーマなら新規制作、すでにあるページの内容を直したいならリライトが相談の対象です。新規制作では、決まっている検索語であるキーワードを添えます。リライトでは、修正したいページのURLを伝えます。
キーワードがまだ決まっていなくても、選定から依頼できるサービスがあります。自社で決められるのが対象読者や記事の目的までなら、そこまでを整理し、キーワード選定も相談したいと伝えればよいでしょう。
SEO記事制作で外注できることを知り、分担を決める
SEO記事制作は、本文を書いてもらうだけとは限りません。検索語を選ぶ作業や、見出しを組み立てる記事構成から相談できるサービスもあります。ただし、「記事制作」という名前だけで、画像の用意やサイトへの登録まで含まれるとは判断できません。
依頼範囲は、次の工程ごとに分けると整理しやすくなります。すべてを任せるかどうかではなく、自社で用意できるものと、外注したい作業を切り分けます。
工程 | 決めておく分担 |
|---|---|
キーワード選定 | 狙う検索語を自社で指定するか、選定から依頼するか |
記事構成 | 見出しや話の順番を自社で用意するか、作成を任せるか |
本文執筆 | 構成に沿った本文を自社で書くか、執筆を依頼するか |
画像 | 自社で用意するか、依頼範囲に含めるか |
入稿 | サイトへの原稿の登録を自社で行うか、依頼するか |
たとえば、キーワードと画像を自社で用意できるなら、記事構成・本文執筆・入稿を依頼する形です。原稿だけ受け取りたいなら、画像と入稿は自社で行う条件にします。候補先には同じ分担を伝えると、提案内容の違いが分かりやすくなります。
依頼できる工程は、候補先やプランによって異なります。希望する作業が基本料金に含まれるのか、追加で頼めるのかを分けておくと、見積もりを読むときに迷いません。
見積もりで確認することは、作業内容と修正条件

見積もりでは、記事単価より先に、頼みたい作業が明記されているかを見ます。構成と本文だけの料金と、画像や入稿まで含む料金は、そのまま比べられません。必要な追加作業を含めた金額で比較することが大切です。
特に、画像や入稿を任せたいときは、基本料金の範囲を確かめます。見積もりに含まれていなければ、その作業を加えた金額を出してもらいます。料金が低く見えても、自社で行う作業が多い提案なのかもしれません。金額と分担をセットで読むと、希望に合うかを判断できます。
修正条件では、構成の段階で内容を確認できるのか、原稿ができてから確認するのかが比較点です。構成と原稿のそれぞれについて、料金に含まれる修正回数も確かめます。話の順番を相談する機会と、文章を直してもらう機会を分けて捉えると、条件が明確になります。
「修正込み」とだけ書かれている場合は、どの段階の修正が何回含まれるのかを明記してもらいましょう。修正条件は業界共通ではありません。候補先ごとの説明を同じ形にそろえることで、単価の違いだけに引っ張られずに選べます。
相談に向けて用意しておく情報
相談時は、決めた記事の目的と依頼範囲に、商品情報や希望条件を添えます。紹介してほしい内容と、希望する記事のイメージは別の情報です。商品・サービスの資料と参考記事を分けて渡すと、何を伝えたいのかが分かりやすくなります。
用意する情報は、次のようにまとめられます。キーワードが決まっている場合や、修正したいページがある場合は、対象記事の情報に添えます。
- 記事の目的と対象:対象読者、答えたい疑問、新規制作かリライトか
- 依頼したい作業:キーワード選定、構成、執筆、画像、入稿のうち任せたい工程
- 商品・サービス情報:記事で扱う商品の説明や関連資料
- 参考記事:希望する内容や読みやすさの参考になるページ
- 予算と希望納期:今回使える金額と、原稿を受け取りたい時期
参考記事は、紹介する商品についての正しい情報を伝える資料とは分けて考えます。どのような記事にしたいかを伝える材料として使い、商品そのものの説明は自社の資料で補います。
予算と希望納期も、最初の相談で伝える条件です。依頼範囲だけでなく、どの条件で制作内容を提案してほしいかまで共有できます。未定の項目は、選定や提案から相談したいこととして伝えれば、無理にすべてを決めてから問い合わせる必要はありません。
依頼先に聞く質問で、原稿の質と確認体制を比べる
依頼先を選ぶときは、見積もりとあわせて、近いテーマの原稿例を見せてもらいます。まず読むのは、対象読者の疑問に答えているかどうかです。そのうえで、説明の根拠や情報源、事実の正確さ、誤字の有無、読みやすさに目を向けます。文章が整っているだけでなく、必要な答えがあるかを見ます。
原稿例だけでは、今回の依頼でどのように内容を確かめてもらえるかまでは分かりません。相談では、次の質問をまとめて聞くと、原稿の仕上がりと確認の進め方を比較できます。
- 今回に近いテーマの原稿例を見せてもらえますか。
- 情報源や事実の正確さは、誰がどのように確認しますか。
- 読みやすさや誤字は、どの段階で確認しますか。
- 自社が構成と原稿を確認できる段階と、それぞれの修正回数を教えてもらえますか。
回答では、「確認します」という言葉だけでなく、誰が何を確かめるのかまで説明されているかを見ます。依頼する原稿についても、提示された原稿例と同じ観点で確認してもらえるかが判断材料です。また、検索結果の上位表示を保証する説明には注意が必要です。
候補先の回答がそろったら、同じ作業条件の見積もりに、原稿例と内容の確認方法を並べます。料金だけで決めず、自社が求める内容を作ってもらえるか、その正確さを確かめる人がいるかまで含めて選びましょう。